加工メーカー
株式会社C社様の課題
金属線との擦動部分が摩耗されてしまい短寿命な部品があるが、最終ユーザー様から耐久性が約2倍求められる特別仕様品の依頼があった。通常は手動ラインに組み込まれる部品だが、この特別仕様品は自動ラインに組み込まれるので寿命を延ばしてメンテナンス頻度を下げたい。アルミ材で製作しているが、母材材質は変えられないので表面処理での解決を検討している。ただ、アルミ材であることと、更に表面処理をしたいのはΦ3×15mm貫通穴の内部なので、良さそうな表面処理がなかなか見つからない。
課題解決
弊社ではアルミ系材質の実績も多数あり、C社様からご提示いただきましたアルミ材に対しても適切なめっき前処理ノウハウを持っておりました。 →詳しくはめっき処理対応可能サイズ
また、液の化学反応を利用しためっきである無電解めっきは穴などに対する付きまわり性も優れている処理の為、Φ3×15mm貫通穴の内部に処理をしたいという課題も弊社の無電解めっきで解決できました。(ただし、材質によっては細い穴内部にめっきを付けることが難しい材質もございますのでご相談させてください)めっきの種類としては、耐摩耗性に優れた表面処理としてカニボロンをご提案いたしました。
カニボロンはめっき後熱処理200℃をかけることでHv750以上の硬度になる為、母材がアルミ材でも高硬度を得ることが可能です。ご使用いただいた所、擦動部の耐摩耗性向上が見られ、素材のままの状態と比較して寿命が3倍になりました。結果として、部品耐久性の向上とメンテナンス頻度の削減に繋がりました。