優れた耐摩耗性と低摩擦を有する高機能めっき
アルミニウム素材との相性が良く、摺動性に優れています。
カニボロンは、当社の独自の技術により開発した、低リン・低ボロンの高性能めっきです。
無電解Ni-P、Ni-Bの両特性を有し、従来以上の硬さを持っています。
特に過酷な条件化での耐摩耗性に優れており、精密部品・自動車部品には最適です。
カニボロンの特徴
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1皮膜組成
ニッケル 97wt%以上、リン 1~3wt%、ホウ素 1wt%以下
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2耐摩耗性
無電解Ni-P(カニゼンめっき)の3倍以上と優れた特性を持っています。
*当社試験(ドライ環境下での摩耗試験)結果より -
3高硬度
めっきしたままでもHV700、熱処理によりHV1000前後になります。
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4耐熱性
無電解Ni-Pよりも耐熱性に優れており、高温に於ける使用にも十分適応できます。
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5耐衝撃性
皮膜は、強い靭性を持っており、硬度が高くても割れや脆さがでません。
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6光沢性
無電解Ni-Pとは異なり、明るい光沢を有しています。
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7ボンディング性
耐熱性に優れ、強固な酸化膜を形成しない為、電子部品へのボンディング性や溶接性がよいです。
カニボロン皮膜の硬さ
カニボロンの摺動特性
[ 試験条件 ]
ならし | 荷重(kgf) | 1 |
速度(cpm) | 100 | |
時間(min) | 5 | |
Oil(cc/hr) | 1.8 |
テスト | 荷重(kgf) | 3 |
速度(cpm) | 600 | |
時間(min) | 60 | |
Oil(cc/hr) | 1.8 |
適用例
- 変則クラッチ
- オートマチック変速装置
- カムシャフト
- フラップ
- バルブ
- Tダイス
- フランジ
- 樹脂金型
- 球面ベアリング
- コンプレッサー部品
- スライド
- エンジンシリンダー
- 排気筒
- ピストン
- ピストンロッド
- スリーブ
- スプール
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